前回に画像生成AIであるStable Diffusionのインストール方法を紹介しました.
前回記事はこちら↓
Stable Diffusionでは,画像生成することができましたがデフォルトモデルでは下記のようなアニメ風イラストの生成は非常に難しいです.
Stable DiffusionにはCheckpointと呼ばれる事前学習済みのモデルに関する設定があります.アニメ調の画風やリアルな画風など,画風に応じて特化させたCheckpointがさまざま提案されています.
この記事では,アニメ風イラストモデルに関して記載します.
アニメ風イラストモデル
今回はアニメ風に特化したモデルを紹介します.
有名どころは下記の通りです.
- Counterfeit
- waifu-diffusion
- Anything V3
- Anything V4
- Pastel Mix
- Anime Pastel Dream
日々モデルは増え続けていると思いますので,新たに良さげなモデルがあればこちらから教えて頂けると嬉しいです.
リアル・実写系のモデルに関しては下記記事にまとめてあります.
Counterfeit
Counterfeitはいくつかバージョンごとにリリースされています.
2023/04/01時点では下記の3種類(3リポジトリ)です.
- counterfeit-v1.0
- Counterfeit-V2.0
- Counterfeit-V2.5
counterfeit-v1.0
Counterfeit-V2.0
Counterfeit-V2.5
waifu-diffusion
waifu-diffusionのHugging Faceページは下記です.
画風はこのようなイメージです.
Anything V3
Anything V3のHugging Faceページは下記です.
画風はこのようなイメージです.
最近,同じ作者からAnything V5が発表されたようです.
次に紹介するanything-v4.0は作者は違う方なので,注意が必要です.
Anything V4
Anything V4は,Anything V3とは作者が異なります.画風も異なるため,別物として認識するべきだと思います.
Anything V4のHugging Faceページは下記です.
画風はこのようなイメージです.Anything V3と比較すると,若干リアルよりな画風となっています.
Pastel Mix
Pastel MixのHugging Faceページは下記です.
名前の通りパステル調をミックスした画風のようです.
Anime Pastel Dream
有名なDreamShaperの作者が作成したモデルです.
Anime Pastel DreamのHugging Faceページは下記です.
”Hard”と”Soft”という2種類のモデルが用意されています.
- Hard:パステル調が強いモデル
- Soft:パステル調が弱めで,コントロールが容易なモデル
画風は下記の通りです.
インストール方法と使い方
個人的にAnything V3が好みなので,ここではAnything V3を例としてインストールを記載します.
ちなみに冒頭の女の子のイラストはAnything V3で作成しています.
ここではサクッとインストールして使用する方法について記載します.詳しい方法は別記事にする予定です.
Anything V3のダウンロード
まず,下記URLにアクセスし,anything-v3-fp16-pruned.safetensors
を下図のように「↓」をクリックし,ダウンロードします.
https://huggingface.co/Linaqruf/anything-v3.0/tree/main
Anything V3のインストール
stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion
にダウンロードしたファイルをコピーします.
コピーするだけでインストール完了です.
Anything V3の使い方
Stable Diffusionを再起動もしくは更新マークをクリックするとanything-v3-fp16-pruned.safetensors
が追加されていることが分かります.
適当に1 girl
と入力するとアニメ風イラストが生成されることがわかると思います.
モデル(Checkpoint)によってVAEを別途設定したりしますが,Anything V3にはVAEがすでに含まれているらしいので,設定はこれで完了です.
それでは,
プロンプトを試行錯誤しながら
イラスト出力して楽しんでください(^▽^)/
表情に関するプロンプト
表情を制御することで,より自分好みの画像を生成できるようになります.
下記記事に表情のコントロールに有効なプロンプトをまとめたので,興味がある方はご覧ください.
ポーズや構図を指定する
プロンプトでポーズや構図の指定は非常に難しいです.
ポーズや構図を指定するためには,ControlNetを使用すると簡単にできます.
ControlNetに関しては下記記事です.
Stable Diffusion向けのGPU
Stable Diffusion(AUTOMATIC1111)はローカルマシンで演算するのでGPU性能がそれなりに必要です.
家庭用である程度有力なGPUを紹介しておきます.わりとメモリを使うので,それなりに積んでいるGPUがおすすめです.
演算能力よりもメモリ搭載量基準で価格を選ぶと良いと思います.
・長時間使用しなければ十分動作する性能のGPU
・快適に扱えるくらいの高性能GPU
・家庭用としては十分すぎるGPU(贅沢品)
さらに高額なNVIDIA A100やH100とかもありますが,もはや家庭用ではありません…
GPU搭載のノートPCを購入すれば,
外出先でもAUTOMATIC1111で遊べていろいろ捗りますね(^▽^)