Stable Diffusion(AUTOMATIC1111)をWindowsにインストール方法と使い方

この記事は,画像生成AIであるStable Diffusion web UIのインストール方法と使い方について記載します.

目次

Stable Diffusionとは?

Stable Diffusionとは画像生成AIの一つです.

このような女の子の画像を作成することができます.

公式サイトの説明は以下の通りです.簡単に説明すると,Diffusion modelというものを使ってテキストから画像を生成できるAIのことです.

Stable Diffusion is a latent text-to-image diffusion model capable of generating photo-realistic images given any text input, cultivates autonomous freedom to produce incredible imagery, empowers billions of people to create stunning art within seconds.

https://stablediffusionweb.com/

NovelAIなど他にもさまざまな画像生成AIがありますが,Stable Diffusionの最大の特徴は,無料で自分のローカルマシンにインストールできることです.

この記事では,Stable DiffusionをベースとしたWeb UIであるStable Diffusion web UI(通称,AUTOMATIC1111)のインストールと使い方を記載します.

AUTOMATIC1111とは

画像生成AIであるStable DiffusionをWeb UIパッケージです.

https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui

オリジナルのStable Diffusionの機能に加えて,Web UIによる操作でわかりやすくなっています.さらにさまざまな拡張機能が用意されており,画像生成や高画質化など多くの機能が使えます.

なりよりも助かるのが,Stable Diffusionに必要な環境構築を自動で行ってくれます.単純にダウンロードして起動するだけで動作可能です.

自身のパソコンで動作させるため,それなりに高スペックのGPUが必要になります.

家庭用である程度有力なGPUを紹介しておきます.わりとメモリを使うので,それなりに積んでいるGPUがおすすめです.

演算能力よりもメモリ搭載量基準で価格を選ぶと良いと思います.

・長時間使用しなければ十分動作する性能のGPU

・快適に扱えるくらいの高性能GPU

・家庭用としては十分すぎるGPU(もはや贅沢品)

さらに高額なNVIDIA A100やH100とかもありますが,もはや家庭用ではありません…

画像生成AIではなく,ChatGPTのような文章生成AIにもAUTOMATIC1111のようなソフトウェアが存在します.

文章生成AIに興味がある方は,ぜひ下記記事もご覧ください.

インストール

ここではWindowsのインストール方法を示しています.LinuxでDockerを使用する場合は下記記事を参考にください.

AUTOMATIC1111では,Python,Gitが最低限必要になります.

インストール手順は下記のとおりです.

  • Pythonのインストール
  • Gitのインストール
  • AUTOMATIC1111のダウンロード
  • 起動

Pythonのインストール

2023年3月現在,Python 3.10.6をインストールすることが推奨されています

こちらのページよりPython 3.10.6を探してダウンロードします.

.exeファイルを開き,適宜インストールします.

インストール後のAdd Python 3.10 to PATHにチェックを入れる必要があります.

Gitのインストール

Gitに関してはバージョンの指定はないため,適宜最新バージョンをインストールします.

https://git-scm.com/download/win

AUTOMATIC1111のダウンロード

AUTOMATIC1111をインストールしたいディレクトリに移動し,右クリックを押して「Git Bash Here」でターミナルを開きます.

ターミナルで下記コマンドを入力し,AUTOMATIC1111をダウンロードします.


git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git

ダウンロードが完了すると,stable-diffusion-webuiというディレクトリが作成されており,中身は下記のようになっています.

起動

これでダウンロードが完了したので,次にAUTOMATIC1111を起動します.

といっても非常に簡単で,webui-user.batをダブルクリックするだけです.

このように必要なライブラリをダウンロードして自動的にインストールしてくれます.これは初回起動のみなので,二回目以降はダウンロードされません.

しばらく待つと次のような画面になります.

http://127.0.0.1:7860にアクセスします(localhost:7860でもOKです).

下記の画面が表示されれば問題なく動作しています.

使い方

インストールが完了したので,軽く触れて遊んでみましょう.

テキストボックスに1 girlと入力し”Generate”ボタンを押します.

数秒待つと下のように女の子の絵が生成されます.

「Batch size」を変更することで,一度に生成する画像の枚数を増やすこともできます.

>> AIアートを楽しもう!: はじめてのStable Diffusion初心者向け創作ガイド

特定ジャンルに特化したモデル

実写向けやアニメ向けなどモデルによって得意なジャンルがあります.

下記記事に実写風,アニメ風に適したモデルを紹介しているのでぜひご覧ください.

プロンプト・呪文集

下記記事にプロンプト・呪文をまとめたので,興味がある方はご覧ください.

>> Stable DiffusionのAIが生み出す美女グラドルコレクション2: コスプレイヤー写真集

まとめ

この記事では,Stable Diffusionを用いたWeb UIパッケージであるAUTOMATIC1111のインストール方法と使い方について記載しました.

しかし,今回の方法のみでは冒頭に示したアニメ風イラストのような画像は生成できません.実は,画像を生成するためのモデル(Checkpoint)がいろいろあってデフォルトのモデルではなかなか難しいです.

このStable Diffusion checkpointがモデルを意味しており,これを変更することでさまざまな画風のイラストを生成することができます.

アニメ風イラストのモデルの導入と使い方については別記事に記載しています.下記記事をご覧ください.

GPU搭載のノートPCを購入すれば,
外出先でもAUTOMATIC1111で遊べていろいろ捗りますね(^▽^)

画像生成AI向けのGPU

家庭用である程度有力なGPUを紹介しておきます.割とメモリを使うので,それなりに積んでいるGPUがおすすめです.

演算能力よりもメモリ搭載量基準で価格を選ぶと良いと思います.

・長時間使用しなければ十分動作する性能のGPU

・快適に扱えるくらいの高性能GPU

・家庭用としては十分すぎるGPU(贅沢品)

さらに高額なNVIDIA A100やH100とかもありますが,もはや家庭用ではありません…

RTX4090など最新家庭用GPUは高価ですが,VRAM容量に限っていうと実はひと昔前のGPGPU向けGPUがお買い得だったりします.(演算向けなのでグラフィック出力がないので注意です)

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