Stable DiffusionのWebUIであるAUTOMATIC1111において，背景を消去する場合どのように行っていますか？
プロンプトで”no background”や”white background”などを使用して，白色背景を作成した後別ソフトで背景透過などが良く使われている方法だと思います．
この記事では，背景を削除して透過することができるツールである”rembg”をAUTOMATIC1111での使用方法を記載します．
rembgとは
rembgとは，下記のような感じで背景を削除することができるツールです．
このrembgをAUTOMATIC1111のWebUIで使用できる拡張機能がリリースされているため，それを使用してWebUI上で背景を削除します．
拡張機能のURLはこちらです．
インストール
インストール方法は通常の拡張機能のインストール方法と同様です．
[Extensions] > [Install from URL]で下記URLを入力し，[Install]をクリックしてインストールします．
https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui-rembg.git
しばらく待つとインストールされます．
[Installed]に移動し，”stable-diffusion-webui-rembg”が追加されていることが確認出来たら[Apply and restart UI]をクリックし，再起動します．
[Extras] > [Single Image]に”Remove background”があれば準備完了です．
使い方
適当な画像を生成し，[Extras] > [Single Image]のRemove backgroundで設定します．
設定は下記のようにいくつか存在します．
作成元によるとそれぞれ下記のような説明があります．
- u2net (download, source): A pre-trained model for general use cases.
- u2netp (download, source): A lightweight version of u2net model.
- u2net_human_seg (download, source): A pre-trained model for human segmentation.
- u2net_cloth_seg (download, source): A pre-trained model for Cloths Parsing from human portrait. Here clothes are parsed into 3 category: Upper body, Lower body and Full body.
- silueta (download, source): Same as u2net but the size is reduced to 43Mb.
基本的にはu2netを使用していれば問題ありません．
rembgの最新版では”isnet-general-use”という新しいモデルが作成されていますが，AUTOMATIC1111には対応していないようです．(2023/04/01現在)
うまくいかない例
上記では，上手に背景透過した例を示しましたが，実際のところはほとんどが不満が残るような結果となりました．
- 透過してほしくないところが透過
- 人物と服の間の背景が透過しない
などです．
パラメータをいじって修正しても良いのですが，結局それは手間がかかってしまします．Photoshopで一発でやってしまえばよいので本末転倒です
まとめ
この記事では，Rembgを拡張機能として導入する方法と使用感を記載しました．
実際のところはうまくいかないことが多く，Rembgでうまく透過できればラッキーといったかんじです．
シンプルな背景の場合は比較的うまくいくので，”white background”や”no background”というプロンプトを使用したほうが良いと思います．
また，細かい部分はPhotoshopなどで切り抜くのが無難です．
