技術書は紙の本と電子書籍はどちらが向いているのか?

近年では,電子書籍がかなり普及してきています.通勤中にスマホでマンガを読んでいる人を見かけるのは至極当然となってきました.電子書籍は,その手軽さが最大のメリットだと思います.

ただ,電子書籍が普及する一方で,ジャンルによってはやはり向き不向きがあるというのも現実です.

では,技術書においては「紙の本」と「電子書籍」のどちらが向いているかを考えたいと思います.

結論だけ示すと...

節約するなら「電子書籍」,学習効率を選ぶなら「紙の本」だと思います.

気に入った書籍であれば,両方買います.

個人的には,技術書は「紙の本」がおすすめです!

目次

紙の本 vs 電子書籍

紙の本の特徴

良い点1: 学習しやすい

紙の本の場合,直接本にメモ書きをしたり,付箋を使ったりと自由度が高いです.自分に合った学習方法を選べます.

購入済みの本は本棚に並べることができるので,これまでに一目で学習した内容がわかります.これにより読み忘れなどが防げます.

良い点2: 電子書籍よりも紙の本の方が豊富

残念ながら,紙の本では出版されているが,電子書籍は販売されていない書籍も多く存在します.

実際に,プログラミング関係で有名な書籍である「リーダブルコード」はAmazonの電子書籍が用意されておらず,紙の本で購入する必要があります.(O’Reilly Japanの電子書籍は存在します)

技術書ではなく,さらに専門書などになると電子書籍版はまずないといってもいいと思います.

悪い点1:持ち運びにくい

本によっては重量があるため,持ち運びにくいです.

電子書籍の特徴

良い点1:電子書籍の方が安価な場合が多い

なぜかわからないのですが,電子書籍が割引サービスが多いです.平均的に本の半額くらいで電子書籍版が購入することができます.

また,定額サービスでも割と有名な技術書が読むことができたりします.impress top gearシリーズなどは,Kindle Unlimitedで読めるものが多いです.

目当ての技術書が定額サービスに用意されていれば儲けものです(⌒∇⌒)

良い点2:すぐに手に入る

オンラインのため24時間いつでも購入できます.都市圏ではない場合に特に大きなメリットになります.

良い点3:場所を取らない

技術書は読み直すことが多いので,基本的に売ることはないと思います.そのため,紙の本の場合,買えば買うほど場所をとってしまいます.その点,電子書籍はストレージの容量は必要ですが物理的な場所は不要です.

良い点3:どこでも読める

紙の本の場合,持ち歩いていないと読むことはできませんが,電子書籍はスマホやタブレットで読むことが出来ます.

スマホは常時持ち歩いているため,ちょっとした空き時間に読むことが可能です.

悪い点1:電子書籍リーダが統一されていない

AmazonのKindleや楽天Koboなどさまざまな電子書籍サービスが存在します.電子マネーが統一されていないのと同様に電子書籍サービスも統一されていません.

大きな問題は,とある書籍が,楽天Koboでは売られていてKindleでは売られていないパターンがあります.

個人的な経験による紙の本 vs 電子書籍

上記にいろいろと特徴をあげましたが,どちらがいいかは結局のところ個人の好みです.

ここからは,私の経験から良し悪しを挙げてみます.

紙の本はパラパラ読みができる

読み終わった本の一部を再度読みたいということは多々あると思います.

付箋などを貼っておくと一目で気になった場所にたどり着くことができます.加えて,パラパラとめくることでその本にどのようなことが書かれていたを思い出すことできます.

電子書籍では,検索機能でキーワードを検索できますが,目当てのページにたどり着くまで思ったより時間がかかります.

通勤中(電車内)では,間違いなく電子書籍が使いやすい

私は基本的に何らかの技術書を鞄の中に忍ばせていますが,電車内で取り出すのが面倒なことが多いです.30分以上電車に乗る場合はいいのですが,それ以外はやはりスマホを触ってしまいます...

手軽さでは電子書籍が圧倒的です.

電子書籍の場合,途中で放置する可能性が高い

これは完全に個人的な話ですが,電子書籍の場合買った後に放置する割合が高いです.

原因はよくわかりませんが,おそらく物理的に本があることで忘れず最後まで読むのではないでしょうか...

電子書籍は経費購入が難しい

会社の経費で電子書籍を購入するのは,難しい場合が多いです.

電子書籍を読むには,アカウントが必要ですが,会社で共通のアカウントが用意されていることはほとんどありません.

当然,会社の経費で購入する場合,個人アカウントは許可されないことがほとんどでしょう.

紙の本は持ち歩きがしにくいが,電子書籍を買えばいい

重い紙の本は持ち運びにくいです.自分の場合,そこは割り切って「持ち運ばない」か「どうしても外で読みたい場合,電子書籍も買う」ということにしています.

紙の本は捨てる前に自炊

捨てる本は基本的の二度と読む気がない本ですが,念のため自炊して電子データ化するようにしています.

電子データ化することで,心おきなく捨てることができます.

ただ,自炊したデータは,電子書籍に比べてファイル容量が大きくなる傾向があります.

紙の本を購入するために実店舗に出向く

実店舗に出向くことで新しい本に出会うことができます.電子書籍の場合,欲しい本を検索するだけなので目当ての本以外に新しい発見がありません.これは多くのチャンスを逃していると思います.

(個人的には絶対やりませんが)店舗で少し読んで通販で買うという方法もできるので,これに関しては,紙の本 vs 電子書籍とは直接関係ないかもしれません.

正直なところ,実店舗に向かう用事を作るというのが紙の本を買う最大の理由です.

結論

個人的には断然,紙の本がおすすめです.また,気に入った本は,紙の本と電子書籍の両方とも購入しています.

私は,定額サービスであるAmazonのKindle Unlimitedも契約しているので,定額サービス対象の技術書であれば流し読みしてみて紙の本を購入してじっくり読む.という使い方をしています.

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