【C++】Boostをソースからインストールする（必要なライブラリのみ）

2022年8月13日

Boostは比較的大きなライブラリ群です．

すべてのライブラリをインストールしても問題ありませんが，必要なライブラリを把握している場合，必要なものだけインストールすることで，ライブラリサイズを削減できます．

インストール方法

デフォルトインストール

ライブラリ等を指定せずに，デフォルトでインストールする方法は下記のとおりです．


wget https://boostorg.jfrog.io/artifactory/main/release/1.80.0/source/boost_1_80_0.tar.gz
tar xvf boost_1_80_0.tar.gz
cd boost_1_80_0
./bootstrap.sh --prefix=/path/to/install
./b2 install

必要なライブラリのみインストールする場合

必要なライブラリのみをインストールすることで，ライブラリサイズを削減することが出来ます．

--with-libraries=...オプションを指定することで，必要なライブラリのみをインストールすることができます．

例として，mathライブラリ関連をインストールする方法を下記に記載します．


wget https://boostorg.jfrog.io/artifactory/main/release/1.80.0/source/boost_1_80_0.tar.gz
tar xvf boost_1_80_0.tar.gz
cd boost_1_80_0
./bootstrap.sh --prefix=/path/to/install --with-libraries=math
./b2 install

指定可能なライブラリは下記コマンドで表示することができます．


./bootstrap.sh --show-libraries
The Boost libraries requiring separate building and installation are:
    - atomic
    - chrono
    - container
    - context
    - contract
    - coroutine
    - date_time
    - exception
    - fiber
    - filesystem
    - graph
    - graph_parallel
    - headers
    - iostreams
    - json
    - locale
    - log
    - math
    - mpi
    - nowide
    - program_options
    - python
    - random
    - regex
    - serialization
    - stacktrace
    - system
    - test
    - thread
    - timer
    - type_erasure
    - wave

また，主要なライブラリの説明は下記公式サイトに記載されています．

https://www.boost.org/doc/libs/

>> アルゴリズムイントロダクション

リンク

すべてのライブラリをインストールする場合

すべてのライブラリをインストールしたい場合，--with-libraries=allとします．

インストール方法は下記の通りです．


wget https://boostorg.jfrog.io/artifactory/main/release/1.80.0/source/boost_1_80_0.tar.gz
tar xvf boost_1_80_0.tar.gz
cd boost_1_80_0
./bootstrap.sh --prefix=/path/to/install --with-libraries=all
./b2 install