LLVMというかClangの最新バージョンをパッケージインストーラー(apt)でインストールする方法をメモしておきます.
バージョン指定しない場合は,下記コマンドでインストール可能ですが,結構古いバージョンがインストールされます.
apt install clang lldb lld
公式サイトで手順は示されていますが,リポジトリキーなどの設定方法は省かれているため,apt慣れしていない方は少し手こずる可能性があります.
aptによるインストールが,サポートされているOSはDebianとUbuntuです.
ここでは,Debian 11を例題としますが,他のOSでも手順は同じです.
目次
インストール手順
依存パッケージのインストール
wgetとgnupgが必要となります.基本的なOSにはインストールされていますが,最小インストールなどの場合インストールされていない場合があります.
下記コマンドで,wgetとgnupgをインストールします.
apt install wget gnupg
リポジトリキーの登録
こちらにアクセスし,リポジトリキーを得ます.
ここでは,Debian11をしていますが,適宜,必要なOSとLLVMバージョンを指定してください.
リポジトリキーの登録手順とリポジトリのアップデートをします.
echo 'deb http://apt.llvm.org/bullseye/ llvm-toolchain-bullseye main' >> /etc/apt/sources.list
echo 'deb-src http://apt.llvm.org/bullseye/ llvm-toolchain-bullseye main' >> /etc/apt/sources.list
wget -O - https://apt.llvm.org/llvm-snapshot.gpg.key | apt-key add -
apt update
Clangのインストール
リポジトリが更新されたので,aptでclnagをインストールします.
apt install clang-15
この記事の執筆時はバージョン15が最新でしたが,適宜最新バージョンに読み替えてください.
デフォルトのClangを最新にする
このままでは,コマンドがclang
ではなくclang-15
となっており,使い勝手が良くありません.
clang-15
とclang++-15
をそれぞれclang
とclang++
に変更します.
update-alternatives --install /usr/bin/clang clang /usr/bin/clang-15 1
update-alternatives --install /usr/bin/clang++ clang++ /usr/bin/clang++-15 1